仕事終わりの掃除時間は労働時間？

先日、知人からこんな質問を受けました。

「仕事の最後の掃除時間って、タイムカード打ってからじゃないとダメ？」

こういうのってよくありますよね。契約時間まではガッツリ作業をさせて、後片付けなどは勤怠切ってからって。

実は、後片付けや仕事の最後に行う掃除などは勤務時間中となります。
労働基準法によれば、使用者の指揮命令下にあるとみられるものは、業務の範囲内と解釈されるそうです。

制服の着替えなどでも、「着替えてから出勤、着替える前に退勤」との風潮があるようですが、これも状況によって
指揮命令下にあるとみなされるようです。

ところで、最近は勤怠1分刻みの事業所って少しづつ増えてきたようですね。
とは言え、１５分刻みにしているところもまだまだ多いと聞きます。

９時出社で１５分刻みの勤怠としている事業所があったとします。
この場合、８時４６分に出勤の打刻をすれば９時出勤あつかいとなります。
また、１３時退勤であった場合、１３時１４分までに退勤の打刻をすれば１３時までの勤務扱いになります。

一見、使用者側はお給料を払うことなく労働力を得られるように見えますが、決して良い方法とは言えないのではないでしょうか。
先程の例を労働者に命じただけで、指揮命令下にあるということになるので、当然給料の支払い義務が発生します。
また、こういった労働環境では、労働者側も気持ちよくお仕事できませんよね。

職場のモチベーションを上げる、という思いからも、約束の退勤時間にちゃんと仕事を終えて上がれるような段取りを組まなくてはいけませんね。

あ、それと知人にはもう一言添えました。

「いくら契約した時間があるからと言って、１分２分の細かいとこをあまりツッツキ過ぎないほうがいいと思うよ。」と。

厳格さも、ルーズさも、ほどほどにしておかないといけないのではないのかなって思います。
ギスギスした息の詰まるような職場にしては元も子もありませんよね。

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